サクラ大戦SS
短編小説
「渡る世間はストリートファイト!?」
〜第九楽章〜
『高落編エピソード』!?
その信じられない光景を見た.....イチロ〜は呆然としたまま.....
ほんの少しの間.....立ちつくしていた.......
「......そうだ!!この事を大塚さんに知らせんと.....」
そう思い、ふと我に帰るイチロ〜........
ふらふらした足取りで個室に向かうイチロ〜......
その時である...彼は何かを思い手洗い場の蛇口を見た......
「.....出るかな?.......」
そうつぶやきながら.......蛇口をひねるイチロ〜.......
ひねられた、その蛇口はある程度の水を出した後.....まるで水を出さなくなった.......
その光景を見て......静かに、そして確実に己に向かってくる.........恐怖心に震えるイチロ〜........(笑)
「.....俺...もしかして....死ぬのかな.....」
そう言うと彼の両足が即座に彼の心理状況を正確に現し始めた........
「この、このぉ、このぉぉぉ!!言う事聞けよぉぉぉ」
ひたすら....ガクガク震える自分の足に対して命令戦を展開する大神イチロ〜.......(笑)
その時である.....個室トイレから.....聞き慣れた声が聞こえた....「イッちゃ〜〜ん!!様子どうだったの?」
その声を聞いて後.....返事も返さず、一考するイチロ〜........
「ねぇ〜イッちゃ〜〜ん!!いるんでしょう?」
その声を聞いても....まったく知らないかのように考え込むイチロ〜.......
そして....イチロ〜は何かの覚悟を決めたかのように.....
その声に対して.....言葉を返した.......
「大塚さんっ、大変です!!!店が火事になってます!!!」
その声を聞いて、すぐに言葉を返す大塚志郎!!
「えぇっ!?そうなのかいっ!?」
「はいっ!!!幸い...こっちの方には、まだ火の手が来ていません!!!.....すぐに、ここにある窓から逃げましょう!!!」
「う、うん!!!」
「私はこの店の者として、お客さんより先に逃げ出す訳にはいけませんので.....大塚さん!!先に逃げて下さい!!!」
「...イ、イッちゃん.....」
「いいから早くっ!!!早くしないと、ここもヤバイですっ!!!」
「.....わ、分かったよ....ありがとう....イッちゃん.....」
そう言うと、大塚志郎は鍵を開けドアを開けた。
「イッちゃん!すまないねぇ〜....」
ドアを開け、イチロ〜と対面しながら大塚さんは言った.....
その時である!?突然、大塚の頭をワシ掴みにしながら後方にグッと力を入れるイチロ〜!?更に、その反動で個室に飛び込んで行くイチロ〜!!!個室に入り込むや素早くドアを閉めるイチロ〜!!!
その後、『カチャッ!!!』という鍵を閉める音が聞こえたのは書くまでも無いことである.......
.....突然の事にタイルに膝まずきながら....目の前にある眼鏡を拾って.....彼は叫んだ.......
『ど、どういう事よぉぉぉぉ!!!イッちゃぁぁぁぁぁん!?』
しばしの沈黙の後....個室にいる男から返事が彼に届いた......
「....個室の方が生き残る可能性が高いんですよ......ここにしか......もう水は無いんですよ.....このトイレタンクの中しか....」
....その声を聞き....呆然とする....大塚志郎47歳.....(笑)
その時、大塚は何か白い煙が自分の回りに漂っている事に気づいた.......
ふと、回りを見渡す大塚志郎.......
『う、うわぁぁぁぁぁぁぁ!?』
突然、絶叫する大塚志郎!?
それもそのはずである......彼が見たモノは.......
恐ろしい勢いで燃え上がるトイレの出入口であった.......
更に....その燃え上がったモノは.....彼の目の前で朽ち果てながら倒れたのである........
そして....そのモノが倒れた事によって.....今、初めて......
大塚志郎(47)は現在の高落の現状を知る事になる........
そう....もはや.....この店を愛し.....コスプレを愛し......そして......普通の店の倍近くの油だらけのコテコテのニラレバ炒めを医者に何度もドクターストップをかけられながらも愛し続けた......大塚志郎47歳にとっては大切なランチタイムの聖地......『高落』の滅びゆく姿を.........
『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ』
今の彼には....ただ....叫ぶ事しかできなかった........
『渡る世間はストリートファイト!?』
第9楽章
高落編 エピソード
『大神イチロ〜vs大塚志郎(47)
FIRE〜一酸化炭素を君に..』 中編終
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