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「埴輪屋のおっぺけペアこい日記」

〜六品目〜

 ぺあこい住人である私、埴輪屋は悩んでいた・・・・・。
 もしこのままのすっとこどっこい路線を続けていれば、いずれネタが尽きた時お払い箱にされてしまうのではないかという、どうでもいい疑心暗鬼に駆られているのである。                                      こんなことを考える自分にウンザリしつつもやはり心のどこかで人恋しいと思っているのは否定できない。まぁいつものことだが・・・

 それというのも、ここ最近自らの受け答えのバリエーション(チャット上での)に変化が見られないのである。つまるところのネタ切れであるのだろう。ここにきて己のボキャブラリーの無さを痛感する。

埴輪屋(以下、埴)「・・・はぁまいったね、俺ももう限界なのかねぃ・・・(ため息)」

土偶屋(以下、土)「そんなことはないですわ、おニイさま。マンネリだからって気にやむことはないと思いますわ」

埴「出たな、性倒錯者」

土「ひどいっ!出会い頭にそんなことをおっしゃいますの!?」

埴「すまん、それしか言葉が見つからん」

土「いつもそう!おニイさまはわたくしのことなんて一度たりとも大事になんて思ってくださらないのよ!」

埴「正解。チ○ルチョコをあげやう」

土「うわぁ、おニイさまからいただいちゃった・・・・・いい具合に溶けかかっておりますね・・・チョコ・・・」

埴「うれしかろうが」

土「ああ・・・・おニイさまとわたくしの燃えるような愛の前ではチョコでなくとも全ての物がその身をとろけさせるのですね・・・・」

土「貴様の脳味噌の間違いだろ」

 
 そこで、姉・古墳屋の登場。展開につまずきそうになったら彼女の出番だ!・・・ていうかここでもネタ切れかい!

古墳屋(以下、古)「ご紹介に預かり、このヘボ読み物のテコ入れクィーンこと古墳屋・・・・ここに推参!」

土「あっ、おネエさま!聞いてくださいまし〜〜、おニイさまったら非道いんですよぉ」

古「ふふ、言わなくてもわかるわ。どうせこの馬鹿愚弟がしょうもないこと言ってたんでしょ?」

埴「(うわ、よりにもよって一番収拾つけてくれなさそうな奴きちゃったよ)」

古「・・・・聞こえてるわよ・・・」

埴「いぃやぁ〜お姉さまぁ〜、今日もまた一段と見目麗しゅう・・・・ゲッヘヘヘヘ(おでこをペチンと叩いて)」

土「おニイさま・・・・哀れすぎて涙もでませんわ・・・」

埴「見るな!俺を見るな!」


 もはや、我が家ですら安住の地ではなくなった私、埴輪屋は早速その日夜逃げを敢行したが、自宅から30mと離れてないところで姉のバイクに突き飛ばされ路上でもんどり打っているうちに家の中へ引きずりこまれ、いやというほどみかんの皮の汁しぶきを目の中にたたきこまれた。

 その後しばらく一週間程、眼球が黄色くなってしまい肝臓が悪いのか、と周囲から心配され・・・・・るわけもなく少しの間、柑橘類にトラウマを覚えてしまった。

 その間、姉と弟はこれみよがしにこたつでみかんをむさぼりくっていた・・・・・

 私は初めて血の涙といふ物を体感した。そのとき姉は「うわっ、きもっ!こっちくんな!」と言って、食べ終えたみかんの皮を投げつけてきた。

 「神は死んだ」と直感したのはそのときであったろう。


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