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「埴輪屋のおっぺけペアこい日記」

〜三品目〜

 今日もペアこいの仲間達にいいようにあしらわれてほうほうのていで自室に帰ってきた私、埴輪屋のもとに一通の手紙が送られてきた・・・。
 表の宛名の文字を見て、ふと私の背中にいいようもない冷たいものが走るのが感じられた。
 「・・・やつが、帰ってくる・・・?」
 送り名は書いてなかったが宛名の文字のみで大体の、いやはっきりと見当はついていた。

 土偶屋・・・・・。そう、やつは我々〜古代家〜の一員にして、一族の裏切りもの。3年前のあの出来事より私達の前から姿を消していた奴が、帰ってくるのだという。

 〜自分なりの決着をつけてまいりましたので、近いうちに家に
  戻ります〜

 文面はそれだけであった。それだけで十分であった。この文面だけでも私を震え上がらせるだけの効果は充分にある。
 私は迷わず荷造りの準備を始めた。
 非常食としてのペディグリーチャムの缶詰(愛犬から奪い取った)を詰め込もうとしたとき、運命という名の悪魔は舞いおりた。

 「おニイさま!!やっと、やっとお会いできましたわね・・・土偶屋は・・・土偶屋はこの日をどれだけ待ち望んでいたかあぁ、そのお顔をもっとよくお見せくださいまし。」
 
 「フー、アー、ユゥ?」

 「あぁ、そんなに冷たい眼差しを送らないでくださいまし。わたくしとの三年に渡る別離がおニイさまを変えてしまったのは痛いほど分かります。ですがしかしおニイさま!わたくしはおニイ様のことをあれから一瞬たりとも忘れたことはありませんでしたのに・・・!」   
                              「その健気な心持ち、軽蔑に値する」

 「ひどいですわ、おニイさま!確かにわたくし達は血が繋がった家族ですもの。この気持ちが人の道に外れるものであることは重々承知しておりますわ。・・・ですが、ですがおニイさま!この想いは誰にも止められません!神に背くものならば、例えこの身が地獄の炎に焼かれようとも、悪魔に魂を売り渡そうともわたくしはわたくしであり続けたい!」

 「これ以上、俺を怒らせるな。」

 「何が、何がいけないんですの!?それは・・・!」

 「たったひとつしかなかろうが。」

 「それは・・・わたくしが・・・・・」

 「男だから・・・だろう・・・?」

 遠くでひぐらしが鳴いている。夏ももう終わりに近づいていた・・・・・

            雰囲気的に続くかも・・(さてね?)


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